【旬のトピック】AV業界で急上昇中の「NTR」って何？

「寝取られ（ねとられ）」、略して「NTR」は、特定の性的嗜好を示す言葉として一部で広まっています。

この言葉は辞書的には、「寝取る」の受動形を名詞化したもので、一般的には「誰かが自分の好きな人を寝取ってしまう状況」を指します。

しかし、性用語としての「寝取られ」は、この状況に性的な興奮を覚える嗜好を持つ人々を対象としています。


この嗜好は、「自分の好きな人が他の者と性的関係になる状況」に性的な興奮を感じるというもので、これをテーマにしたフィクションや創造物のジャンルを「寝取られ」または「NTR」と呼びます。

AV業界ではこの「NTR」ジャンルが増加傾向にあり、その特異な嗜好は一部のファンから熱烈な支持を受けています。


「NTR」は一部の人々の性的嗜好を反映したものであり、性的な快楽を追求する一形態であると考えられます。

しかし、現実のパートナーを寝取られる状況は多くの人々にとっては非常に痛みを伴うものであり、フィクションやAVなどのエンターテイメントの範疇を超えて実生活に応用することは適切ではありません。
 

話題沸騰中のNTR(寝取られ、寝取り)の語源とは？

本橋信宏によると、元々「NTR」は自身の妻や恋人を他者に取られることを願う男性たちが集まって交流するインターネット上の特定のコミュニティから派生した言葉です。

こうした男性たちの間でこの種の趣味を指す言葉として「NTR」が用いられ、略語として一般化したとされています。


しかし、他の根拠として「寝部屋」という個人サイトの事例が引用されています。

ここでは、所謂寝取られゲームを正式に確立させようという試みが行われ、その中で新たに略称を打ち出す議論が行われました。

このサイトの管理人が、2001年7月18日の掲示板投稿で「NT」や「KKY」（彼女または片思いの娘が他人によって奪われる状況）といった略語を提案した後、それらよりも自然な感じがするとして「NTR」の使用を推奨したとされています。


この「NTR」が寝取られ系ゲームのコンテキストで初めて使用されるようになった時、それは主に「ヒロインが主人公ではないキャラクターと関わるシーン」を指すために使われていたというのが、そのサイト管理人の説明です。
 

「NTR」用語の歴史

「NTR」または「寝取られ」は、自分の恋人や妻が他の男と性的関係になることを悦ぶ性的嗜好を表す用語で、これはマゾヒズムの一種と考えられています。

谷崎潤一郎の『鍵』やマゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』などの作品で描かれており、この性的嗜好は一部で認知されていましたが、それをはっきりと示す具体的な語彙は最近まで存在しませんでした。


現代では、「NTR」や「寝取られ」はインターネット、アダルトゲーム、またはアダルトビデオのジャンル名として一般的に使用されており、一般的な話題や報道、ニュースにおいてもこの用語が頻繁に使われるようになってきています。

そのため、夫婦間でのセックスレスなどの問題の一つとして、この性的嗜好が専門家によって紹介されることもあります。


この語彙は日本語に定着し、フランス語の「コキュ」(cocue)という用語と一緒に使用されることがあります。

「コキュ」は「寝取られ男」を指し、フランスは寝取られ男を描いた文学や演劇作品が多数存在するコキュ文化の国とされています。

また、フランスの哲学者シャルル・フーリエは著書『四運動の理論』で、不倫の知らない男、不倫に怒っている男、知っていても淡々としている男の3つのタイプを紹介しています。


一方で、英語では「cuckold」が「寝取られ男」を意味し、古くからウィリアム・シェイクスピアの戯曲などにも登場しています。


また、寝取られジャンルはさらに「寝取らせ」や「寝取り」といった細分化されたカテゴリーに分けられます。

「寝取らせ」は男性が自分の恋人や妻を他の男性に抱かせることから生じる性的快感を描くジャンルで、「寝取り」は知人や友人の恋人や妻を寝取る側の視点を描くジャンルを指します。


さらに、中国では「緑帽子」が「妻や恋人を寝取られた男」を意味する侮辱的な表現として使用されています。

これは元々、元・明代の中国において妓女の夫が緑色の帽子をかぶる習慣があったことに由来します。

他にも、「王八蛋」や「烏亀」といった言葉も「妻を寝取られた間抜け」を意味する侮辱表現として使われています。
 

AV業界でブームの「寝取られ・寝取りもの」の楽しみ方とは？

「寝取られ・寝取りもの」とは、一般的には配偶者や恋人などの関係者が第三者に寝取られてしまう様子を描いたアダルトビデオ（AV）のジャンルです。

文字通りの「寝取られる」行為なので、一見するとネガティブな印象を持つかもしれません。

しかし、なぜAV業界でブームとなっているかと言うと、視覚的な興奮要素だけでなく、心理的な刺激を求める需要があるからです。


まず、「寝取られ・寝取りもの」を楽しむためのャンルの本質を理解することが重要です。

筋書きが複雑で、主人公の配偶者や恋人が他人に寝取られる様子を切なく、時には興奮して見つめる様子は、一般的なAVとは一線を画すものがあります。

このようなシチュエーションに興奮を見い出せるかどうかが、「寝取られ・寝取りもの」を楽しむ上でのポイントです。


また、「寝取られ・寝取りもの」の特徴として、視覚的なサービスよりも登場人物の心理描写やストーリー性が豊かな場合が多く、物語性を楽しむことができます。

そのため、ただ単に性的な興奮だけを求めるのではなく、物語に没頭するような楽しみ方が良いでしょう。


さらに、「寝取られ・寝取りもの」を楽しむために重要なのは、このジャンルならではの挿話やシチュエーションを好んで受け入れられる心の準備も必要です。

一般的な恋愛や性的な規範からは逸脱するかもしれない全てがストーリーの一部であり、それらを全て楽しむことで初めて「寝取られ・寝取りもの」の魅力を最大限に享受することができるでしょう。


それぞれのキャラクターや物語の展開、心理的な描写を楽しむ事により、視覚だけでなく感情も巻き込んだ深い興奮を味わうことがこのジャンルの魅力と言えます。

ただし、それが現実の行動に移る事は必ずしも推奨されません。

あくまで架空の世界での出来事として受け入れ、感情をコントロールする事が重要です。
 

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